合格するのは、頭の良い人ではありません。
勉強のメソッド(方法)が優れている人こそが、合格を勝ち取るのです。
私は、長く受験生の脳機能の診断に携わり、このことを痛感させられました。
ただし、どんな受験生にとっても最適だといえる夢のような勉強メソッドなど、この世には存在しません。
なぜなら、脳機能のタイプが、受験生にとって様々だからです。
また、同一の受験生であっても、心理状態やストレスのレベルによって、脳機能は刻々と変化します。
さらに、うつ病、睡眠障害、受験恐怖症、強迫性障害、自己愛性パーソナリティ障害、その他、ストレス関連症候群と闘いながら勉強されている受験生にとっては、一般的な勉強法が適さない場合が大半です。
こうした現実を直視し、当院では、各種の検査とカウンセリングを通して、まず、受験生お一人お一人の脳機能のタイプとコンディションを正確に分析することから始めます。
その結果を元に、合格を確実につかみ取るために本当に役立つ本人にとって最適な勉強方法をご指導いたします。
勉強法の誤りで「受験恐怖症」を招く!
難問をジックリと考え込む・・・。
これは、難関校を受検する方にとっては、当たり前の勉強法です。
ただし、脳機能の状態によっては、決して行ってはいけない危険な勉強法でもあるのです。
たとえば、脳の扁桃体が過剰に刺激を受け、脳内に不安感が広がっている場合は、難問をジックリと考え込むような勉強法は厳禁です。
これを繰り返すと、思考が上滑りしてしまい、時間を浪費するだけです。
それどころか、受験に対する恐怖心を扁桃体に刷り込み、受験フォビア(受験恐怖症)に陥ってしまった例も、カウンセリングの中で数多く経験しました。
誤解してほしくないのですが、難問をジックリと考えこむ勉強法を否定しているわけではありません。
約8割の受験生には、必要不可欠な勉強法だと言えます。
ただし、あなたは、残り2割に入っているかもしれません。
このように、世間一般では、素晴らしい勉強法だと思われていても、あなたには合っていない、あるいは、あなたの能力を低下させる危険な勉強法であるケースが、決して少なくないのです。
それを、専門の脳機能の検査とカウンセリングで見つけ出すのが、当院の大切な役割なのです。
効率の悪い勉強の努力で「受験燃え尽き症候群」を発症!
多くの受験生が、勉強の効率が上がらないと、もっと気合を入れることで、精神力によって勉強の成果を上げようとします。
しかし、受験生を専門に診療している心療内科医としては、これこそが、志望校への合格を阻む危険な行為だと言わざるを得ません。
なぜなら、精神論による無理な努力は、たしかに短期的には効果をあげますが、当然、脳に疲労とストレスを与えます。
そのため、長い目で見ると、その副作用が脳機能の低下という形で現れます。
その最たるものが、「受験燃え尽き症候群」です。
これは、無理な努力がたたって、脳に疲労とストレスが蓄積し、それが限界を越えると、まるで意欲が燃え尽きてしまったかのように無気力になってしまうのです。
同時に、脳の働きも悪化して、思考力、判断力、記憶力のいずれもが低下するため、志望校への合格は困難です。
それどころか、入試の試験会場に行くことすらできなくなり、受験が不戦敗に終わってしまうこともあります。
非科学的な精神論に基づいた受験勉強は、とても危険だということを肝に銘じてください。
最適な勉強メソッドは、刻々と変化する!
1年前にピッタリ合っていた勉強方法が、今は合わなくなっている・・・。
成績の伸び悩みに苦しむ受験生に対してカウンセリングを行っていると、このようなケースに頻繁に遭遇します。
受験生の方に、ぜひ、知っておいていただきたいのは、あなたにとって最適だといえる勉強メソッドが、刻々と変化しているということです。
なぜなら、同一の受験生であっても、心理状態やストレスのレベルによって、脳機能自体も変化しているからです。
特に問題になるのが、受験まで1年を切った場合です。
試験の当日まで、あと1年、あと半年、あと1ヶ月、あと1週間・・・。
メンタルな状態が同じであるはずはありません。
ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールの量も、当然、変化します。
こうした影響は脳の神経細胞にも及ぶため、脳機能も変化するというわけです。
受験まで、あと1年のあなた・・・。
あと半年のあなた・・・。
あと1ヶ月のあなた・・・。
あと1週間のあなた・・・。
脳機能からいえば、すべて別人だといっても過言ではないでしょう。
当院では、それぞれの脳機能に合わせて、最適な勉強メソッドをご指導いたします。
うつ病の受験生に最適な勉強メソッドとは?
重度のうつ病の場合は、受験勉強を中断し、まずは症状の回復につとめるべきです。
しかし、うつ病の回復期の受験生、あるいは、軽度のうつ病の場合は、症状に合わせて適切な勉強メソットを選択すれば、合格が近づく上に、症状の緩和にも役立つことがわかっています。
ただし、うつ病の場合は、世間で知られている一般的な勉強法は、ほぼ無力です。
うつ病である脳のコンディションに合わあせて、独特の勉強メソッドが求められます。
たとえば、ある種のうつ病の場合は、思考の手順を一つ一つ明確化するという勉強メソッドが、極めて大きな効果を生み出します。
実際、机に向かっても、ただボウっとするだけだった受験生が、カウンセリングの中でこの勉強メソッドを指導した途端に、人が変わったように勉強がはかどるようになったというケースは、決して少なくありません。
うつ病の受験生が、脳の状態に合致した最適な勉強法を見つけ出す上で、とても有力な情報を提供してくれるのが、「受験に特化した光トポグラフィー検査」です。
勉強法の問題は5つの要素に注目!
勉強法の問題は、大きく分類すると、次の5つの要素から成り立っています。
5つの要素とは、①ヤル気・②イライラ・③集中力・④記憶力・⑤思考力です。
この5つは、志望校への合格を勝ち取る上で、とりわけ重要な脳の認知機能です。
このうち、どれか一つでも大きく脳の機能が低下していたら、たとえ学力が高くても、入試では致命的なダメージを受けてしまいます。
実は、この5つの項目に対して、受験生の脳の中で、背外側前頭前野・扁桃体・腹内側前頭前野・側坐核などの各部位が、どのような働き方の癖を持っているのかによって、機能の働き方に大きな格差があることがわかってきました。
だからこそ、お一人お一人の脳のタイプに合わせた勉強の見直しが必要なのです。
それが、試験の点数や受験の合否に、大きな影響を与えているのです。
そこでこちらのクリニックでは、受験生の脳の状態を、光トポグラフィー検査と認知機能の検査などを併用することで立体的に解明し、これを志望校への合格を勝ち取るために積極的に活用する取り組みを始めました。
これが、5つの特別診療です。
脳機能と受験に補助線を引く診療!
受験生に対して最適な勉強メソッドを見つける作業は、「補助線を引くこと」だと考えています。
一見、解くことは不可能だと思えるような難解な平面図形の問題が、たった1本の補助線を引いただけで、アッという間に解けてしまった・・・。
そんな経験があるはずです。
勉強メソッドの指導も、これと同じです。
受験生の脳機能を正確に分析した上で、求められる受験勉強との間に、最適なメソッドという補助線を引けば、不可能と思われていた合格が現実になるわけです。
ただし、そのためには、脳機能の分析と受験勉強の両方に精通していなければなりません。
それができるのが、本郷赤門前クリニックだと、私はプライドを持っています。
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