試験会場への往復は親に任せよう!

光文社新書「受験うつ」194ページより


 ・・・受験うつの症状が現れている場合は、試験会場へはできる限り親が引率してあげるべきです。

 

どの電車に乗り、どの駅で降りるかは、脳が健やかな状態にあれば簡単なことですが、うつになると何気ない判断を下すことにも脳が疲労し、試験の問題を解く集中力が低下してしまうのです。

 

 

かといって、同じ大学を受験する友だちに引率を任せてはいけません。

 

その友だちも受験でピリピリしているはずで、それが増幅する形で心理的な圧迫感をもたらします。

 

 

一般論としては、渋滞の影響を受ける自動車は避けるべきです。

 

ただし、受験うつの場合に限れば、脳への負担が軽くなるので、電車よりも自動車のほうが有利です。

 

早く自宅を出て、試験会場の近くの喫茶店などで時間調整をしましょう。・・・

光文社新書「受験うつ」194ページより

「受験うつ どう克服し、合格をつかむか」

光文社新書 

 

吉田たかよし 待望の新刊本!

12月16日、発売決定!

 

<目次>
第1章 増える受験うつ
第2章「受験うつ」のメカニズム
第3章 受験うつは答案用紙に表れる
第4章 間違いだらけの治療法
第5章 親のひと言が子どもを受験うつにする
第6章 うつにならない勉強法
第7章 親のコーチングで結果は出せる

 

<内容紹介>
未成年のうつ病、しかも、ストレスが増える受験期に突然発症する人が急増している。
子どもと大人では症状が大きく異なるため、親も受験生本人も発症に気が付かない
ケースが多いのが実情である。
中学受験ではもちろんのこと、高校受験や大学受験で頻発しており、受験生専門外来の
私のクリニックにも、勉強が手につかなくなった多くの受験生が来院している。
受験期のうつで人生を狂わさないために、受験生本人が、家族ができることは何か?
また、脳機能から考えたストレス管理や効率の良い勉強法もまとめた、
うつ病の有無を問わず受験を控えたすべての方に必見の書。