受験生がリベンジ合格へ！

メンタル医学で心をリセット

落ちた後に立ち直る！

✓ 　落ち込んだ感情を立て直す精神力を、メンタル医学ではレジリエンスといいます。入試に落ちた後、あるいは、模擬テストで悪い成績をとった後、レジリエンスを高めて早期に次のチャレンジに臨めるようになる、ご家庭で簡単に実践できる方法をご紹介します。

✓ 　３０分限定で家族全員で一緒に号泣すれば、ストレスホルモンが効率よく体外へ排出され、次の試験を頑張るという前向きな意欲がよみがえります。

✓ 　目を閉じてカラオケを熱唱すると脳内で自己陶酔が起き、ネガティブな感情をリセットする効果が働きます。

✓ 　電車に乗って窓から外を眺めると、目玉が右左に動きますが、これがPTSDの治療で行われているEMDRとよく似た作用をもたらし、心のリセットに役立ちます。

✓ 　扁桃体の過剰な暴走を防ぎ、脳内で理性を司る前頭前野の機能を高めるメンタル医学による治療を行うと、より早期に立ち直り、健全なチャレンジ精神を取り戻して次回の入試の合格率を飛躍的に高めるのに役立ちます。

 東京大学 本郷キャンパス 赤門正面

本郷赤門前クリニック

不合格になった直後のメンタル管理が人生を決めます！

入試に落ちた直後に、メンタル面をどう立て直すかは、とても重要です。

うまく立ち直れば、次の試験で良い点数を取れるうえに、逆境に強い精神力が育まれるので、一生の宝となります。

逆に、ネガティブな感情をこじらせてしまうと、一生、頑張れない人間になってしまいます。

落ち込んだ感情を立て直すことができる精神力をメンタル医学ではレジリエンスといいます。

レジリエンスを高め、早期に次のチャレンジに臨めるようになる、ご家庭で簡単に実践できる方法をご紹介します。

我慢をせずに、思いっきり泣くと、ちょっとすっきりした気分になりますよね。

これは、涙とともにコルチゾールというストレスホルモンが、涙と一緒に体外に捨てられるからです。

つまり、涙をボロボロ流して泣いたら、ストレスホルモンを体内から一掃できるということです。

逆に、涙を我慢すると、逆に、無気力症候群やうつ病の原因になってしまう。

泣いてはいけない・・・というのは、医学的に間違いです。

できれば、ご家族も一緒に泣いてあげた方がいいです。

これによりカタルシスと呼ばれる心の浄化が起こりやすいというデータも得られているんです。

ただし、大学入試や中学入試では、次の試験が間近に迫っている場合も多いですね。

また、次の試験が１年後という場合でも、あとの項目でご説明しますが、早く感情をリセットしないと、脳の扁桃体という部分にネガティブな感情が刷り込まれてしまいます。

早く心をリセットして次と入試に挑戦するには、制限時間を決めて泣くことが効果的です。

あらかじめ制限時間を決めて泣くと、脳の中で無意識のうちに集中して心をリセットする作業を行ってくれる作用があるのです。

おすすめは30分限定で泣くことです。

30分間、思いっきり泣くとかなりの量のストレスホルモンが体外に出て行くことが分かっています。

タイマーで30分をセットしておいて、それから思い切り泣きます。

30分たって、ピッピッピッとタイマーが鳴ったら、この音による脳への刺激も、次のチャレンジに心を切り替えるキッカケになってくれます。

カラオケを熱唱することが、心を切り替えるのに有効だというデータが得られています。

嫌なことがあった時に、やけくそになって大声で歌ったことありませんか？

その後ちょっとすっきりした気分になるはずです。

実は、歌を歌うこと自体が、脳の中で悔しい感情を作っている扁桃体の過剰な働きを抑える機能を持っているのです。

コツは、目を閉じて熱唱することです。

脳の大脳新皮質の７０％は視覚情報の処理に関わっており、目を閉じるだけで脳に余力が生じます。

それに加えて自己陶酔もできるので、心を浄化する効果が、二重に大きくなります。

また、上手に歌おうとするのではなく、大きな声で歌うと効果的です。

特に、歌うときに息をたくさん吐くほうが、作用は大きくなります。

泣くことによる感情の浄化と同じ理由で、やはり、３０分限定で行うのがおすすめです。

この点でも、多くのカラオケ店が３０分の料金を設けており、いわば、料金が強制的に３０分の締め切り効果を保証してくれるわけです。

この点でも、カラオケは落ち込んだ受験生の心を復活させるのにうってつけです。

電車に乗って、窓から外の風景を眺めるのも、落ち込んだ心をリセットするのに有効です。

電車の窓から風景を眺めていると、風景は次々後ろの方に移動していきますね。

見ている人の目は、それを追いかけて、右左右左右左と左右に激しく動きます。

実は、メンタル医学では、PTSD（心的外傷後ストレス障害）の治療に、目玉を左右に動かすEMDRという治療法が、アメリカを中心に盛んに行われています。

それとよく似た仕組みで脳の感情がリセットされるとことがわかっています。

女性の方が失恋したら、旅行に行くというのは、よく耳にすることです。

そうしたら、吹っ切れて、次の恋愛に踏み出せるといいますよね。

これは旅行の移動中に車窓を見る効果も働いている可能性が高いのです。

同じように、入試に落ちた心の傷も癒やしてくれます。

受験うつに類似した治療で早期に立ち直れます！

以上のような対策を取っても２週間以上、落ち込んだ感情が改善しない場合は、次回の入試で合格を勝ち取るには、脳医学に基づく専門の治療が必要です。

もちろん、入試に失敗して落ち込んでいるだけでは、うつ病だとはいえません。

しかし、検査をすれば、「受験うつ」が見つかるケースは決して少なくなく、さらに、脳が過酷な受験勉強と落ちたことによる精神的苦痛でストレスに暴露され、一時的に、受験うつに類似した状態になっているというのは、大なり小なり、こうした受験生の脳で起きていることがわかるのです。

そこで、私のクリニックでは、こうした徴候のある受験生の脳の状態を検査し、メンタル医学に基づくカウンセリングとともに、効果が見込める場合は、受験うつと同様に磁気刺激治療を行い、早期の回復と次回の試験の合格を図っています。

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