2015年12月24日生放送
生放送でお話した内容について、要旨をご紹介します!
タイトル:入試シーズン到来!「受験うつ」にご用心!
大学入試や中学入試など、入学試験のシーズンが、いよいよ到来。
実は、受験期のうつ症状、受験うつが増えている。
私は受験生専門の心療内科クリニックを開業。
ただ、心身の不調を治すだけでなく、志望校に合格させることを目的にしている。
受かるためには、学力も必要だが、それ以上に大切なのがメンタル面のコントロール。
うつ病は無縁だと、本人も親も思っている。
でも、それは間違い。
何らかの形で受験うつの症状が出ている方は、受験生全体の6割から7割という調査結果が得られている。
つまり半数以上。
病気としてのうつ病ではなくても、放置しておくと、本試験で実力が発揮できず、不合格になってしまう。
ぜひ、チェックしていただきたい項目
・優しかった子どもがイライラして暴れ出す。
若者の脳は、心のエネルギーが余っているので、うつになると暴れ出す。
・「うるさい!」「ほっといてくれ!」が口癖になる
うつ症状で、物事を柔軟に考えられなくなる。
親が言葉をかけても、どう受け止めて良いのかわからなくなる。
・国語や英語、文章問題の大意、全体の意味がつかめなくなる。
これが、すごく多い。
実は、うつ症状。
脳は、要点を大雑把につかむことができなくなる。
・数学の図形問題が解けない。
特に、補助線を引くのが苦手になる。
脳の頭頂葉の機能が問題。
その結果、図形の認識能力が低下。
どれか一つでも当てはまる受験生は、ストレスで、受験うつ、あるいは受験うつに準じた脳の状態になっている。
この時期になったら、無理に勉強を時間を増やして知識を貯めこむより、メンタル面の管理をしたほうが合格する。
では、具体的にどうするのか。
・親が試験の結果に一喜一憂しない。
親の心の変化が、子どもに増幅して伝わり、メンタル面が不安定になる。
子どもが悪い点を撮ってきてガッカリするのがよくないのは当然。
でも、良い点を取ってきて親が喜ぶのも良くない。
親が喜ぶというのは、次も良い点を取って来いという要求と同じ。
プレッシャーを与える。
・親がコーチになる。
一日のスケジュール管理はコーチの仕事。
起きる時間、寝る時間、何をいつ勉強するか。
すべて親にコーチになってもらう。
勉強以外で、精神を消耗させないのが狙い。
勉強の中身だけに専念。それ以外は親にまかせる。
スポーツ選手、コーチがいる。
受験も同じ。
こうした対処の仕方を本にまとめた。
「受験うつ、どう克服し合格をつかむか」光文社新書、定価760円。
たとえば、・・
・図書館など他人がいる場所で勉強し、メンタルを鍛える。
・波の音を聞きながら深く眠る
・夜10時にヨーグルトを食べるとメンタルが安定。
・目を閉じて映像を思い浮かべるイメージトレーニング
・受験当日にやるべきこと、
光文社新書「受験うつ」、この本一冊で合格がつかめると信じる。
2015年12月24日生放送、台本より
「受験うつ どう克服し、合格をつかむか」
光文社新書
紀伊國屋本店 ベストセラー達成!
新書販売ランキング1位
<目次>
第1章 増える受験うつ
第2章「受験うつ」のメカニズム
第3章
受験うつは答案用紙に表れる
第4章 間違いだらけの治療法
第5章
親のひと言が子どもを受験うつにする
第6章 うつにならない勉強法
第7章 親のコーチングで結果は出せる
<内容紹介>
未成年のうつ病、しかも、ストレスが増える受験期に突然発症する人が急増している。
子どもと大人では症状が大きく異なるため、親も受験生本人も発症に気が付かないケースが多いのが実情である。
中学受験ではもちろんのこと、高校受験や大学受験で頻発しており、受験生専門外来の私のクリニックにも、勉強が手につかなくなった多くの受験生が来院している。
受験期のうつで人生を狂わさないために、受験生本人が、家族ができることは何か?
また、脳機能から考えたストレス管理や効率の良い勉強法もまとめた、うつ病の有無を問わず受験を控えたすべての方に必見の書。
紀伊国屋新宿本店・週間ベストセラー